緑内障手術

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緑内障手術について

緑内障の治療は、眼圧を下げて視神経へのダメージを抑え、視野障害の進行を防ぐことが目的です。治療の基本は点眼薬ですが、点眼薬だけでは眼圧のコントロールが難しい場合や、副作用で点眼を続けることが困難な場合には、手術可能な医療機関をご紹介します。

手術を検討するタイミング

以下のような場合に、緑内障手術を検討します。

  • 点眼薬を使用しても目標の眼圧まで下がらない
  • 複数の点眼薬を使用しても視野障害が進行している
  • 点眼薬の副作用(充血、かゆみ、喘息の悪化など)で継続が難しい
  • 毎日の点眼が負担になっている
  • 点眼を忘れがちで、治療の継続が難しい

手術により眼圧を下げることで、視野障害の進行を抑えることが期待できます。また、点眼薬の数を減らせる可能性もあります。

緑内障の治療・日帰り手術

緑内障手術には様々な方法があり、患者様の病状や緑内障のタイプに応じて適切な術式を選択します。

レーザー治療(SLT:選択的レーザー線維柱帯形成術)

房水の排出路である線維柱帯にレーザーを照射し、房水の流れを改善させることで眼圧を下げる治療です。

特徴
  • 外来で行え、治療時間は5~10分程度
  • 痛みはほとんどない
  • 目を切開しないため、感染のリスクが低い
  • 繰り返し治療が可能
  • 点眼薬の数を減らせる可能性がある
適応

開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障の方で、点眼薬だけでは眼圧が十分に下がらない方や、点眼の副作用でお困りの方に適しています。

線維柱帯切開術(トラベクロトミー)

房水の排出路である線維柱帯を切開し、房水の流れを改善させる手術です。眼内からアプローチする方法(眼内法)が主流となっています。

特徴
  • 房水の自然な排出路を利用するため、合併症が比較的少ない
  • 術後の管理がしやすい
  • 白内障手術と同時に行うことも可能
適応

開放隅角緑内障の方で、点眼薬やレーザー治療で効果が不十分な場合に検討します。

iStent(アイステント)

世界最小の医療機器を眼内に挿入し、房水の排出を促進する手術です。MIGS(低侵襲緑内障手術)と呼ばれる、身体への負担が少ない術式の1つです。

特徴
  • 非常に小さな切開で行える低侵襲手術
  • 白内障手術と同時に行う
  • 術後の回復が早い
  • 点眼薬の数を減らせる可能性がある
適応

白内障手術を予定している軽度~中等度の開放隅角緑内障の方に適しています。

線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)

眼内の房水を結膜の下に逃がすバイパスを作り、眼圧を下げる手術です。緑内障手術の中で最も眼圧下降効果が高い術式です。

特徴
  • 高い眼圧下降効果が期待できる
  • 他の手術で効果が不十分な場合にも有効
  • 術後の管理が重要
適応

他の治療では十分な眼圧コントロールが得られない場合や、進行した緑内障の方に検討します。

チューブシャント手術

眼内にチューブを挿入し、房水を眼外に排出させる手術です。

特徴
  • 線維柱帯切除術が困難な場合にも対応可能
  • 長期的な眼圧コントロールが期待できる
適応

過去に緑内障手術を受けて効果が不十分だった方や、線維柱帯切除術が適さない方に検討します。

執筆者

ふじい眼科

院長藤井 誠一郎

専門医・認定資格

  • 日本眼科学会認定 眼科専門医
  • ボツリヌス治療認定医
  • オルソケラトロジー認定医
  • 日本眼科学会 CTR(水晶体嚢拡張リング)認定医
  • 日本眼科学会認定 屈折矯正手術講習会修了
  • 難病指定医

所属学会

  • 日本眼科学会
  • 日本眼科手術学会
  • 日本臨床眼科学会
  • 大阪府眼科医会

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